今回お話をうかがったのは、東洋園芸食品株式会社の岸田里花さんと岡本芳紀さんです。
東洋園芸食品株式会社は、昭和40年12月に高知県園芸農業協同組合連合会と東洋電化工業株式会社が提携して設立した会社です。
高知県は古くから全国的な園芸野菜の供給県でありましたが、これを加工する産業は極めて低調であったため、高知県園芸野菜の価格維持と供給調整による高知県園芸の発展のためにも、農産加工業の創設と確立が必要不可欠であるという観点から設立されることになりました。食品では主に漬物を製造しております。
設立当初より高知県土佐山田町へ本社工場と東京・大阪に営業所を開設しました。工場の東には香南市と香美市を分断する物部川という河川が流れており、河川敷ではジョギングや散歩をする人がいたり休日ともなると川原ではバーベキューをしたり釣りをする人も多くみられ、のどかな場所です。
昭和47年には食品ではないですが緑化事業部を新設し、緑化用樹木や庭園、庭石の生産と販売なども開始しました。そして昭和51年には漬物や缶詰全般にわたる食品加工工場を増設しました。
漬物製造工場は、昭和60年にさらに生産能力と効率を改善すべく設備が刷新されました。今では日に何十トンという規模で漬物を製造しています。
私たちの会社がつくるべきもの
そうして私たちの会社では、地元野菜のみを使用した商品開発に着手しました。高知県の野菜を仕入れて加工しております。だから地元の生産高によっては材料が集まらないことがあります。そうなると、注文があっても販売することができないので、安定した材料の確保をするということはリアルな苦悩でもあります。
『青しそきゅうり』という商品は、きゅうりと大葉(しそ)、生姜をつかっており、それぞれ県内にあるJAにご協力いただき、良質な素材を安定的な価格にて一括納入が可能となりました。きゅうりの旬である5~7月にかけて集中生産をし、冷凍保管しているものを提供しています。
私たちの会社ではこれからもこうした地元野菜にこだわり、栄養バランスなども考慮した食品の開発に力を注ぎたいと考えており、実に真剣に『高知』を売り込みたいとおもっています。
外食産業のきびしい目(あたりまえの基準)
それは、業務用を購入してくださる外食産業の各大手店舗さまでは、品物を仕入れてくれるまでに、各々に設けられている基準があります。これがなんともきびしいものなのです。それもそのはずで、私たちは時にエンドユーザとなり、いわゆるそのお店を利用するお客になるわけで、お客はそのお店を信頼して食事をするのですから、そんな私たちに代わって仕入れる食品の品質に信頼をおけるものかどうかということを評価するのはあたりまえですよね。万が一の事があろうものならチェーン店全体、そのチェーン店をかかえるグループ全体の賠償問題にもなりかねません。お客さまから店舗さまが信頼を築くために、私たちの会社はまるで舞台裏の黒子のような存在であると思っています。
私たちの商品が、食品への安全や信頼を確保するその基準は、外食産業に卸すために鍛えられた部分もありますが、それは今ではあたりまえのものになっております。近年は食品に関する安全性に不正があったり、それを確保できていない事件など多々目立ちます。そんなこともあってかユーザ様も安全性を疑う目がきびしくなりつつあります。なので、これからも皆さんに安心して食べていただくため、現状設備でも充分に徹底された安全が確保されているのですが、より安心して食べていただくため、安全への投資をおしみません。
おすすめ商品
主な商品は業務用が多いと申しましたが、一般のお客様にももちろんご購入いただくことも可能で、冬季には贈答品のシリーズも販売いたしますのでお問合せください。
食の安全を確保した衛生的な工場
おいしさへの食の提案!
高知県の「にら」を国産野菜と合せてキムチ風に調理しました。他の食材と組ませ、手軽に「いつもの料理に一工夫」できます。
- かつおのたたき + にら南蛮
- 冷やっこ + にら南蛮
- 納豆 + にら南蛮
- 中華冷麺 + にら南蛮
- 新発売「にら南蛮」
- ピリ辛付けタレ
.