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土佐食彩物語

おすすめ日本酒物語「高知のこだわり地酒・土佐宇宙酒」[高知県酒造組合]

竹村彰夫氏

竹村彰夫氏

 今回お話をうかがったのは、高知県酒造組合の会長 竹村彰夫さんです。高知県酒造組合は、高知県高知市廿代町にあり、ビルの1Fの街路向きのショーウィンドウには、組合員18社の酒樽が飾られています。私たちのホームページでは、全組合員の紹介しております。その他、土佐の酒文化や、土佐ならではの飲み方、伝統などをご紹介しておりますのでぜひご覧下さい。

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土佐酒をおすすめしています!

土佐酒をおすすめしています!

現在、高知県酒造組合の組合員は、県内の東は田野町から西は宿毛市まで19社が加入しております。それぞれにいくつかの蔵をもっております。現在にくらべ戦前はあちらこちらにあった酒蔵でしたが、戦争中に酒の材料となる米が貴重とされ酒自体が贅沢品のような扱いになったため、各地の酒蔵を統合させられ、日本酒の製造量を減少させられ、蔵の数は大幅に減った時代もありました。高知県内もそんなあおりをうけた時代もありますが、高知県酒造組合の組合員の中には、400年余り古くから続く造り酒屋もあります。

高知県は酒に欠かせない米と水、特に水にはめぐまれており、酒造りには良い環境下にあるといえます。私たちは、そんな高知の美味しい日本酒いわゆる土佐酒を、世界や全国各地の多くの人たちに味わっていただきたく日々、活動をしております。

土佐酒は、豪快に飲み干す!

土佐酒は、豪快に飲み干す!

 高知の日本酒、「土佐酒」の特徴は、『淡麗辛口』と言われております。土佐酒は、土佐の新鮮な海の幸、山の幸をつかった風土料理にとてもよく合います。それは、料理人の味を崩さず、じゃまをしない味。それでいて、新鮮な食材を引き立てる味でもあります。さらっとしたその喉ごしはすっきりとしていて、大量に飲めるという土佐人に好まれる地元ならではの味です。「土佐の大酒のみ」は、豪快に飲み干す愛酒家が多いことで知られているのもその特徴です。

土佐酒は全国的にみてもけっこうな「辛口」です。単に「辛口」といっても好みにより、その感じ方の度合いが異なります。高知県人は土佐酒の辛口に慣れているので、そうでない日本酒を口にすると土佐弁で「たっすい(「弱い」や「気の抜けたような感じ」の意。)」と感じる人も多いです。だから、土佐酒以外を口にすると水のように感じてついつい飲みすぎてしまう人もいるとか。

また、「辛口」になるのは、気候の具合によるものなのですが、最近は温暖化の傾向がみられ、昔と気候の変化にずれが生じています。全国的にも同じような悩みがあると思われますが、高知県内の酒蔵では大掛かりな温度管理がおこなえる設備を導入している蔵は1、2社程で、ほとんどの蔵は自然の気候を利用しています。したがって気候の変化による温度調節というのは、これまでの経験だけでは読みきれない部分があり、苦労している点でもあります。

どのような日本酒が求められているのか?!

どのような日本酒が求められているのか?!

 日本酒というものはふつうに飲む以外にも、冠婚葬祭や様々な行事、日々の暮らしの中に欠かせないものでもありますが、残念なことに、近年、アルコール飲料を取り扱う業界では、若者の日本酒離れが見受けられます。しかし日本酒離れといっても、実はアルコール飲料全体の売上げ量というものも、全体的に減少傾向であるということです。

私たちはこれまで味や香り、酒自体へのこだわりは追求してきましたから、その価値に胡坐をかいていたというわけではありませんが、現在、酒の売れ行きには「市場調査」というものも欠かせなくなってきております。
例えば、好まれる味の傾向についてや、容器・ラベルのデザインに関して、または流行などもそうです。日本酒以外のアルコール飲料の華やかなイメージに多少おされている感はありますが、美味しい日本酒がイメージで負けてしまわないよう、そんな市場調査も必須となってきております。その結果を検討し、日本酒でも発砲系や、新しい味付けをしたものなどの開発もおこなわれております。

日本の夜明け「土佐宇宙酒」

 そんな折、開発されたのが「土佐宇宙酒」日本の夜明けをつくった坂本竜馬のように、日本酒離れをふせぐ起爆剤にしたいとおもいました。
「土佐宇宙酒」とは簡単に説明すると、高知県産の酵母と種もみをロシアのバイコヌール宇宙基地に持ち込み、2005年10月1日宇宙に飛び立つソユーズロケットに載せおりました。その酵母らは約10日間の宇宙旅行をし、無事に地球に帰還。そして、その後高知県へ帰郷し、その酵母を使って作り上げた土佐の地酒が「土佐宇宙酒」なのです。

現在販売されている「土佐宇宙酒」は、それとしての審査基準に適合しているかを審査され、それをクリアしたもののみ認定シールを貼ることが許可されています。

審査は『土佐宇宙酒審査会』にて次のような認定基準が設けられております。
<土佐宇宙酒認定基準>
酵母  : 宇宙を旅した後の高知県酵母6種類の中から選択(単独、及び混合可)。
原材料 : 高知県産酒造好適米「吟の夢」または「風鳴子」を100%使用。
精米歩合: 55%以下。
造り  : 米100%で、低温長期発酵の吟醸造りを行なった純米吟醸酒。
香味  : 「土佐宇宙酒審査会」の官能審査に合格したもの。

土佐宇宙酒審査会は、高知県酒審会認定審査員、高知県工業技術センター酒類担当官が審査するほか、高松国税局鑑定官にも審査を依頼しているそうで、高知県内の酒造メーカーたちはその厳しい審査をクリアしようと、帰郷した酵母を選定したり組み合わせたりして、それぞれの想いを込めた土佐宇宙酒の開発に取り組みました。

そして2005年12月より仕込みを開始し、完成させました。2006年4月1日に「土佐宇宙酒」として発売するに至ったのです。おかげさまで、過去2シーズンとも大盛況で各社の「土佐宇宙酒」は完売続出でした。各社の宇宙酒は、味も香りもそれぞれ異なり、メーカー毎の特徴や杜氏のカラーが表現された出来栄えになっております。そこで、ここはひとつ18社による18種類の「土佐宇宙酒」を是非とものみ比べていただきたいとおもいます。高知県酒造組合では、その18種類を一挙にそろえておりますので、お気軽にお問い合わせいただきますよう、お待ちしております。

日本の夜明け「土佐宇宙酒」

日本酒は百薬の長!

日本酒は百薬の長!

 日本酒には医学的にみても、心身ともに健康にしたり、それを維持する効用があるといわれています。例えば、特に女性が気になると思われるのは美肌効果があることや、「日本酒風呂」といって、お風呂にいれて入浴すると血行がよくなる、冷え性・腰痛・リウマチ対策や、アトピー性皮膚炎などにも良いとされているそうです。その他にも様々な効用があるそうですが、その詳細な理由などはこの場では割愛させていただきます。

日本酒は土佐酒以外にも全国各地に多種多様にございますお好きな方でも飲みすぎると逆に体を壊してしまいます。

私は皆様がそれぞれの舌にあった日本酒をお選びになり、また各々の体にあった適量を飲んでいただき、日本酒を楽しんでいただきたいなあと思います。

日本酒で明るく!そして混沌とした時代の夜明けを…!

日本酒で明るく!そして混沌とした時代の夜明けを…!

 それから大げさかもしれませんが、人付き合いの希薄なこのご時世だからこそ、老いも若生も男女でも人対人となり、顔をあわせて日本酒を酌み交わし、身近な事や世間の話し、将来の夢や自分の想いなどなど、話の花を咲かせてもらいたいものです。楽しく陽気に、そして時には真剣になったり、日本酒はそんな場の立役者になれるといいなあと思います。

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