創業135年。はりまや橋名産センターに本社を置き、土佐蒲鉾の老舗としておなじみの永野蒲鉾店。伝統の味を守る一方、地場の食材を活用したり、新しい蒲鉾の味わいを追求する老舗です。
創業135年、老舗蒲鉾店としての使命
従来、蒲鉾は、キリっとした歯ごたえのあるものが美味しいとされてきました。しかし今は、柔らかなものが好まれます。当社の蒲鉾は、魚の風味を大切にプリプリの食感を身上としています。私たちは、この伝統の味を守り続ける一方、若い人や都会の方にも知ってもらうことも大切な使命だと考えています。高知の蒲鉾は、他県の味とは全く違います。材料も違えば固さも風味も違います。伝統を守りながらも、若い人達にも合う商品を考案しています。
伝統につちかわれた練りの技
蒲鉾作りの職人技は練りにあります。機械化が進んだ今でも、この塩梅・加減だけは職人の勘を頼るしかありません。
魚の身の質(固さなど)、季節により、また温度や湿度により、すり加減、塩分濃度、加水などを加減していきます。練りの段階では火を入れた時の食感は確認できないため一発勝負。この加減が、食感や風味を大きく左右します。
魚の身の質(固さなど)、季節により、また温度や湿度により、すり加減、塩分濃度、加水などを加減していきます。練りの段階では火を入れた時の食感は確認できないため一発勝負。この加減が、食感や風味を大きく左右します。
近海どれ生魚使用「乙女ねえやん」
永野蒲鉾の代表的な蒲鉾は、「乙女ねえやん」です。これは近海どれの生エソを100%使った商品。生魚本来の風味豊かさが味わえる逸品です。蒲鉾は、一般的に東日本では蒸し、西日本では表面を焼きます。この蒲鉾は、生魚を伝統の技法で焼き上げた商品です。高価ですが、贈り物に大変喜ばれる商品ですので、ぜひ一度ご賞味いただきたいですね。そのほか、竹輪は味笹、天ぷらは魚まるごとなどを筆頭に、多彩な商品を展開しています。
新商品!「四万十うなぎロール巻」
平成23年秋に発売予定。今の一押し商品は、うなぎの旨みと蒲鉾が絶妙なハーモニーを醸し出す「四万十うなぎロール巻」。これは、四万十うなぎ(株)さんとのタイアップ商品で、平成23年度土佐のいい物おいしい物発見コンクールで優秀賞も頂きました。これを機に、地元の食材と当社の技術のコラボ企画にトライしていきたいと思っています。
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