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疑問追求物語「何故が導いた新技術」[有限会社サンワールド川村 ]:業務用冷凍庫、冷凍保存技術(高知県高知市)

代表取締役 川村宗利 社長

代表取締役
川村宗利 社長

 今回お話を伺ったのは、有限会社サンワールド川村 代表取締役 川村宗利さんです。
 川村さんは、ある偶然の出会いがきっかけで物事の視点が変わっていき、さまざまな物事に「なぜ?」という気持ちが沸くようになったそうです。それからは、自分の中に生まれる「なぜ?」を解明することで、様々な研究結果を得ることができ、その追求の先に『新冷凍システム=NICE-01(ナイスゼロワン)』の完成に至ったのだそうです。今日では、地元高知の各方面で開発したその技術を活用してほしいと願っており、その研究の成果が、広くは世の中のために貢献できることを強く願っているのだそうです。
 その技術は『国際特許』・『日本特許』を取得するほどのもので、世界的にも新しく、開発当初はタイやアメリカ、ロシアなど国内よりも海外からこぞって訪問や問い合わせがあるそうです。そういった国はやはり国土面積が広さからか、運輸に深く関わる冷凍保存技術にも関心が高いのでしょうか? しかし最近では国内でも東京方面をはじめ、福島県などいち早く注目され、水産庁への助成も申請するなど、その活用にめまぐるしい期待をよせられている様です。そして、さらなる企画に対応するべく全国各地へ活動的に足を運んでいます。
 技術に関する事やその熱意について、お話しを伺うことができました。

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『NICE-01(ナイスゼロワン)』とは?!

>『NICE-01(ナイスゼロワン)』とは?!

『NICE-01(ナイスゼロワン)』とは、当社で開発された新冷凍システム『電気印加冷凍』のことで、一般業務用冷凍庫(-20℃)ほどの冷凍レベルの冷凍庫に搭載するだけで、美味しさを保ったまま冷凍できる冷凍機のことなのです。その秘密は、食品の性質によって国際特許公開中の直流交流複合の電荷を調整し、印加しながら同時に冷凍するシステムにあります。電荷による様々な効果は、広く認められているものですが、そのシステムには未解明な部分が多くこれまで実用に至るものは少なかったのですが、当社では多くの食品が適する電気バランスを確認し製品へとつながりました。しかし正直に言いますと、食品の中でも、数種類は現在の技術をもってしても、冷凍温度が-20℃では特に植物類は解凍後に元の状態に戻らないものもあります。なので、今後もその食品に適する電気バランスを研究し、日本各地でしか味わえなかった食品または商品を世の中に生み出せるよう、またはこれまでは漁村や離島にとって輸送時間がかかるために搬出できなかった食品の販売など可能になることで、地方の活性化に貢献できる製品にしていこうと思っています。

画期的な冷凍システム『NICE-01』

画期的な冷凍システム『NICE-01』

 ここに世界的にも画期的な冷凍システム『NICE-01』があります。
『NICE-01』を搭載した冷凍庫は、ただの冷凍庫ではございません!
 ずばり!鮮魚、食肉はもとより、かまぼこなどの加工食品や生ケーキ、寿司に至るまで、見た目の色形・味など、ほぼ損なうことなく冷凍することが出来るのです。

 具体的に何が画期的かと申しますと、これまで-60℃クラスの超低温冷凍庫でなければならなかった新鮮保存が、なんと-20℃の一般的業務用冷凍庫で実現したのです。同じくこれまでは超低温冷凍庫でも、冷凍が困難だった『生ケーキ』や『加工食品』なども、その鮮度と食感を保ったまま冷凍保存することが可能となったのです。しかも、冷凍できなかった食材・製品がただ冷凍できるようになったのではなく、従来の冷凍では防ぐことのできなかった酸化を防ぎ、鮮度を維持することが可能となりました。また細胞を破壊することなく冷凍することが可能ですので、解凍時に発生するドリップ量が少なく、逆に生臭さが消え、うまみが増すほどです。その他、お酒の熟成を促進し、まろやかな味にする作用もありますし、その上、除菌効果もありますので安全で安心というわけです。
 ※参考:一部の食品で通常冷凍と『NICW-01』を使用した冷凍の事例を当HPに掲載しておりますので、ご覧くださいませ。
Nice-01ホームページ

開発のきっかけ

開発のきっかけ

 高知には「どろめ」という食品があります。これは『カタクチイワシ』の稚魚のことで、地元では鮮度の良い生の状態で「ニンニクぬた」か酢醤油をかけていただきます。
 (「ニンニクぬた」とは、白味噌に砂糖やお酢、ニンニクの葉っぱを入れ、すり鉢ですりつぶし混ぜ合わせた高知独特の緑色をした調味料のこと)
「どろめ」はもともと非常に鮮度が落ちやすく、鮮度が保てる範囲でないと食することが出来なかったため、地元も文化として留まっておりました。しかし、新鮮で美味しいその「どろめ」を何とか保存できないかとの要望があったことから実験をすることになり、その結果、完成させた製品だったというわけなのです。

 そんな『NICE-01』は、なぜ鮮度や食感が保たれるのでしょうか。その原理については、高知大学や高知工業試験場などの協力を得て、実証からその保存効果まで検証しております。そんな理論的説明も充分にいたしますが、これまで冷凍保存が不可能だった食材を、使用することなく処分を余儀なくされ無駄を生じてきた現場など特に、そのマイナスとなる要因を取り除くお手伝いができると思われますので、まずは、その利便性をお確かめいただきくだめにも、試験冷凍申込を受け付けておりますので、実際にテストをしていただき、『NICE-01』の実力を検証してください。お気軽にお問い合わせくださいますようお待ち致しております。
  試験冷凍申込

『なぜ?』にとらわれ

『なぜ?』にとらわれ

試験冷凍の食品。
左から、あんこ、イチゴ(生)、
スライストマト(生)、サバ寿司。

『なぜ?』にとらわれ

試験冷凍の食品のひとつ、サバ寿司を頂きました。
常温解凍して食べてみましたが、
冷凍とは思えないおいしさでした。

 1975年 当時27歳だった私は、アサマ化成株式会社の代表取締役 矢島瑞夫様に聞いた話がきっかけで、物事の考え方が変わりました。それは、例えば、北極の地で主に猟をして暮らすイヌイットの食べ物は、アザラシ・クジラです。主食が肉なのに健康に生活をしているというイヌイットの生態学についての話や、季節の変わり目になると南半球から北半球まで長時間飛び続けて移動するという渡り鳥の生態学についての話でした。
 この二つの話は普段に何気なく聞いていて、知識としては承知のことですが、ここで重要なのが「なぜ、そんなイヌイットたちは健康でいられるのか?」「なぜ、渡り鳥は長時間飛ぶことができるのか?」という疑問を発見できるかということなのです。
 そしてそれらの生態系を追及していくと、イヌイットが食するアザラシは青ものの魚を主食としており、その魚から現在ではあまりに有名な成分であるDHAEPAが発見されたのです。渡り鳥の場合でもその生態系を研究することで、エネルギーの源とされているオクタコサノール等が発見されるに至ったのです。

 ここで私が言いたいのは、この『なぜ?』と思えることで、普段なにげなく見過ごしていた事柄を、ゆっくりとそして深く考えることができ、新たな発見に繋がるということを学んだのです。そして、私はその日より物事をとらえる視点が変わり始めたのです。『観察力:洞察力:物事を漠然と見たり考えない力』という感じでした。

 またその頃の私は、営業として調味料や酸化防止剤、食品添加物といったものを販売しておりました。平成元年、高知県室戸海洋深層水・浅川自然食品工業株式会社さまから営業の帰り道のことです。会社までの運転時間は約2時間。その道中の家並みを見ていると…
「あれ?!築100年を超える家も、築50年の家も、築10年の家も、家に引き込まれている二本の電線は、こんなにたくさんの住宅があるのに電気工事屋さんが取り換えている様子を見た事がないなあ!」ということに気づいたのです。普通に考えると物は古くなると老化していくもので、例えばお寺の銅板の屋根葺きは、時間の経過ともに酸化して緑色に変色したものを見たことがある。酸化防止剤を販売していた私にとっては特に、古くなっても取り替える必要のない電線が、本当に劣化していないのか不思議でたまりませんでした。
 それで、毎日の観察で、電線や高圧電線200Vや三相など、色々な電線を観察しましたが、やはり取り替えられてはいない様子だったので、実は四国電力の関連にも電話で問い合わせました。すると、取り替えたりしていないということが判明。
 そこで、「物体に電気エネルギーを与え続けたならば、その物体は酸化(劣化)しないのではないだろうか?!」という考えに至ったことで、電気エネルギーとの関連を研究をしました。そして、私なりにあの日生まれた『なぜ?』は、次のまとめのようになったのです。

『地球上の生物は、すべて地球の直流の電気エネルギーと磁場の影響をうけながら、自らの交流の微弱電気エネルギーで、生体内の溶存酸素の不活性化を行い、生命を維持している。』
 このように『なぜ?』は、やはり、新たな発見に繋がったのです

私の目的と、活用のメリット

私の目的と、活用のメリット

 例えば、地元高知には、美味しい地場産品がたくさんあります。山の幸も海の幸もめじろおしです! 地元でできたそんな素材や製品を、地方である高知から全国へ発信するツールとして活用することで、新たな販路を拡大するや、ある旬にしか手に入らない物を年間通じて、しかも美味しさはそのままに供給することができる高知になれるのです。

 現代では様々な園芸品がハウス栽培できるようになり、時期を問わず育成することができますが、そんな中にも収穫時期が年に1度という物もあり、海の幸についても漁獲時期が決まっているものがあります。また需要面では、クリスマスのケーキや季節の贈答品、かまぼこやお正月のおせち料理、季節の生花などがあり、こういった素材と生産にかかる時期と人件費が集中して必要になります。
 その度に生産者や販売者は、時期に高騰した素材を仕入れ、人件費を増大させ、その時期をのりきるのですが、同時印加による新システムを導入した『抗酸化特殊冷凍機』を使用してもらうことで、仕入れと製造、そして販売時期を調整することができるのです。また、賞味期限は解凍してからの期間を言いますので、これまで不可能だったと思われる国内遠方への発送や、世界への販売も可能となるのです。
 私はこのような発見をし、形にすることができた現在、これを世の中のために何とか活かしたいと思って、今を頑張っています。

 同時印加による新冷凍システム『抗酸化特殊冷凍機 NICE-01』に関する詳細な仕様がお知りになりたい方は、当ホームページよりご覧ください。

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