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自考創心物語「笑顔と健康のお手伝い」[株式会社 坂田信夫商店]:生姜、にんにくの農場での生産、加工および製造、販売。(高知県土佐山田町)

山崎真由美さん

山崎真由美さん

 今回お話を伺ったのは、(株)坂田信夫商店のネット販売店舗の運営責任者である山崎真由美さんです。山崎さんは『私はネット販売店の店長ではありますが、ホームページを作ったりする事は全然できないんですよ。ただ、この会社が大好きなんです!私たちは、元気で大きな生姜をつくること、それを提供するために品質管理を向上させることに努力しております。そして、たくさんの方に当社の商品をもっともっと知っていただきたいのです。』とおっしゃっておられました。
 (株)坂田信夫商店は、昭和25年4月に創業し、高知県土佐山田町で生姜の生産を開始しました。栽培品種は「香り生姜」のルーツである大生姜でした。それから現在に至るまでに数々の研究や生産に熱意をもって取り組んでこられて、業界では高い評価と信頼をいただき、現在では取引先も大手スーパーから市場および問屋に広がり1000社を超えているということです。
 特に近年は中国産の残留農薬など問題が発生しているので、ますます国内産への注目が高まり、当店の商品ももれずその売り上げをあげております。しかし、中国産でもこれからは安全な食品が販売されるようになるかもしれません。だから、ただの一時的な盛り上がりにならないよう、当社の美味しくて安心して食べられる生姜をどんどんアピールしていきたいと思っております。

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自慢の生姜『黄金の里(こがねのさと)』

自慢の生姜『黄金の里(こがねのさと)』

 生姜は、その栽培過程で病気にかかりやすい植物です。それでなくても高知県ときたら台風王国で、その影響で芽が折れてしまったり、浸水被害にあったり、雨に打たれた土の跳ね返りが葉についたり、天候の被害と病気との闘いは隣り合わせです。しかも収穫時期は1年間を通して1回なので、その年に収穫が少ないと、翌年の販売数に影響が出ます。

 だから、私たちの会社では独自のバイオテクノロジー開発により病気に強い生姜を作っております。それは、生姜の『生長点』とよばれるもっとも活性する部分をバイオし、少しずつ成長させ、種として使えるまでになると、各農場に配られ栽培されます。最初のバイオからこの生姜ができあがるまでには、なんと6年間もかかっているのです。全く気の遠くなるような話なのですが、本当なのですよ。

 こうしてできた『黄金の里』は、従来の生姜に比べすり下ろした後も退色しにくく色が鮮やかで香がとても良いです。生鮮品として販売いたしますが、これを様々に加工した商品も当社では多数製造しております。なお現在では生姜以外に『にんにく』や『ゆず』を使った商品など製造するに至っております。その一部がネット店で販売中ですのでご覧になって下さい。

夏 熱いと、お呼びがかかるのです!

 生姜の料理への使用頻度は、地域によって違いがありますが、全国を通していえるのは、夏に猛暑になればその売れ行きがグングン上昇します。意外かもしれませんが、なぜかというと、生姜は食欲不振に効果があるといわれており、食欲の落ちる夏場は生姜を薬味とする料理の消費量が上がるからなのです!だから逆に冷夏になるとその売れ行きもそこそこになってしまいます。私たちの取り扱う商品って、生産も販売も天候に左右されるところがあるんです。

生姜にもトレーサビリティー!

生姜にもトレーサビリティー!

本社・大津工場ではISO9001を認証取得

 私たちは、自社農場または契約農場の生産から、加工や製造、販売までを一貫して行う専門会社です。

 そのため、製品に関するする生姜については、全て独自に管理するバーコードを付けております。なので、どの生産者がどこの農場で、いつ収穫されたのか。さらには、土のついた状態で保管すると品質の低下を防ぐため、土のついた状態で保管した期間や、土を落としていつ出荷されたのかなど、生産履歴を明確にすることができます。こうしたトレーサビリティーについては高い評価を得ております。

 私たちは「商品と共に、安心・安全を売っているんだ」という自負があります。それはなぜかというと、お客さまの今一番に知りたい事は『安心なのか?安全なのか?』ということだからです。

 当社での品質管理は徹底されておりますが、問合せやクレームなどがあった場合に、当社のトレーサビリティーは、その調査を生産から販売までさかのぼって追及することが可能です。お客様に対しては確実な回答をするという責任と、またこれをもって安心・安全な食品をご提供しているという私たちの真摯な思いが伝わればいいなあ思っております。

ECOへの取り組み!

 当店では環境にやさしい取り組みも行っております。その一つに生姜の加工製品をつくる際に不要となる生姜の皮を以前は大量に廃棄処分しておりましたが、地元の大学と産学共同研究することより、それを乾燥させ燃やした物を肥料にすることができました。現在ではそれを製品として販売するまでに至っております。

個人ユーザ様にも大好評!

個人ユーザ様にも大好評!

 当店の商品は基本的には大手スーパーから問屋に商品を卸しているので、当店の美味しい『黄金の里(生姜)』や多数の製品などを、もっともっと全国のエンドユーザーさまに知っていただきたく、2006年7月3日にインターネット販売店をオープンさせました。全くの未知の世界ではありましたが、『出店しているだけではいけない!』を合言葉のように、メールマガジンで商品の紹介をしたり、毎月のプレゼント企画を実施したり、特に重点を置いているのは、ご注文いただいた方に他の商品の試食品を付けさせていただいたりして、アピールを行っております。おかげさまで現在では13,000名ほどのお客さまがご注文をくださり、しかもありがたいことに、ほぼリピーターになってくれております。これからも、その期待に応えられるよう、益々がんばっていこうと奮起しております。

 ネット店舗では、スーパーなどの店頭ではなかなか伝えきれない当店の『こだわり』について掲載しております。商品案内はもちろん、生姜の栽培の様子、簡単レシピなどなどありのままの(株)坂田信夫商店をご紹介しております。また、自社ホームページでは、残留農薬検査結果も掲載しておりますのでぜひご覧いただきたいです。

トンネルの光が大嫌い!

トンネルの光が大嫌い!

 当店の生姜は『特別栽培農産物』に適用されております。『特別栽培農産物』とは、農林水産省が平成16年4月にそれまで「無農薬」や「減農薬」などといった農産物のあいまいな生産と表示について統一し、それに係るガイドラインを施行したものです。(※ただしこの栽培を行うには、農薬、化学肥料とも使用量を削減しなければできないが、県や地域によってそれぞれ使用する資材と量が違うことがあります。)

 『特別栽培農産物』に適用されるためには、農薬の制限があります。農薬の使用をその地域の5割減にする必要がありました。農薬を減らしても害虫被害にあわないために当社では、『防蛾灯』を設置して防虫対策を行っております。この『防蛾灯』とはご存知でしょうか、虫が嫌う光を発光していることにより防虫するというものなのですが、これはトンネルなどに使用されている明かりと同種類の光を出しているらしく、考えてみれば夏の虫が発生する時期でも、トンネルの光には虫は集まってきていませんものね!なるほど!と思いました。

教えて!生姜の保管方法!

 毎日のようにお客様からお問合せをいただく用件があります。それは、『生姜の保管はどのようにすればいいのですか?』といったもので、生姜の保存方法について、老若男女にかかわらずお問合せをいただきます。せっかくなので、ここでご紹介をさせて頂きます。

 生姜は実は水分が多い食物で、適当な保管温度は14~15度です。ほとんどの方は必要な分だけ使用して残りを冷蔵庫で保管しがちですが、正解は、新聞紙に包み、風通しのよい場所!に置いておくのが良い方法なのです。

 密閉したまま袋の中で保管しているとカビの原因にもなります。だから、冷蔵庫に入れてあってもカビがきてしまったという経験はありませんか。

 新聞に包んでいれば不要な水分を吸収してくれますし、時々ひろげて見て乾燥している様子なら、新聞紙を湿らせて包んでおくと、今度は逆に生姜が必要な水分を新聞紙からもらってまた適当な水分量の生姜に戻るというわけです。

 生姜は、保管する季節にもよりますがこのように上手く保管できれば約1ヶ月は保管ができるのですよ。

ここを知ってもらいたい!ワン・ツーPoint!

 ご存知の方もいるかもしれませんが、生姜を取り扱う専門店として、皆さまにぜひ知ってもらいたいポイントを2点ほど紹介いたします。

 一つは、生姜の生鮮品で『芽』が出ているものがありますが、生姜の芽はジャガイモなどの芽と違って、まったく毒素は無いということです。たまに心配される方がいらっしゃいますが、『芽生姜の漬物』など、芽そのものもを漬物にして食べますし、むしろそのまま生で食べられるくらいのモノですので安心して最後までご利用ください。

 それともう一つ、生姜は果物などと同様に皮に近いところに栄養がありますので、土を綺麗に洗い落としたら皮つきのまま調理していただくことが一番よい方法なのです。これは意外にご存知ない方が多いのではないかと思いますがいかがでしょう。

熟成発酵にんにく『黒にんにく』って?!

熟成発酵にんにく『黒にんにく』って?!

 『黒にんにく』とは、高知県室戸沖でとれる海洋深層水をつかって温度と湿度で熟成発酵させて作ったにんにくのことです。この製品に使っているにんにくは、青森県産の『福地ホワイト』を使用していて名前のとおり元は白いにんにくです。それが熟成発酵して出来上がってみると、これまた製品名のとおり、びっくりするくらい真っ黒い色のにんにくになるのです。見た目は驚きますが、実は味は甘くてフルーティー。糖度は60度をこえ、食後の臭いも気になりません。しかも、生のにんにくより約5倍以上の抗酸化力を発揮します。そして、健康の事を考えても生のにんにくを一粒いただく事はたいへんだとおもいますが、これならドライフルーツ感覚で食べやすいので簡単に一粒いただけることと思います。

 社会の健康志向の高まりとともに、当店でもここ1年くらい前から、『黒にんにく』のインターネットでの検索ヒット率も高くなっております。独特な色をしたこの『黒にんにく』ですが、ぜひ一度お試しください。

自考創心

熟成発酵にんにく『黒にんにく』って?!

 当社の社是は『自考創心』です。呼んで文字の通り自分で創造し、考えて積極的に行動することを意味します。私たちは、慣習より変革・改革を推進し、社員の自由な発想と積極性を大切にし、皆さまにより良い製品をご提供できるよう日々努力しております。そして私たちのお届けする食品で、皆さまの笑顔と健康のお手伝いができればと思っております。

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