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カツオ商品物語 「勝男武士で勝つ!」[(有)吉永鰹節店]

吉永晃生氏

吉永晃生氏

今回お話を伺ったのは、有限会社吉永鰹節店の取締役専務 吉永晃生さんです。かつお発祥の地で約80年にわたり、伝統を守るべく製品を作り続けられております。現在では、鰹節だけでなく、その他の鰹製品水産加工品も製造しており、お客様に安心して召し上がっていただける商品を日々作っています。特に原料となる鰹にこだわって製造しており、お客様に安全な商品をお届けするため、添加物等を一切使用せずに商品を作る様に心がけているそうです。

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こんにちはYAMATSU(ヤマツ)です!

こんにちはYAMATSU(ヤマツ)です!

 有限会社吉永鰹節店は、祖父の代から始めて創業約80年。私は3代目になります。
 社のシンボルマークは山に「ツ」と書いて「ヤマツ」と言います。「吉永鰹節店」なのになぜ「ヤマツ」なのかと申しますと、これは我が家のいわゆる屋号を採用したものなのです。もともと吉永家の先祖は、釣具の網を編んだり綱(ツナ)をつくっていたため、周りから「ツナヤ、ツナヤ」と呼ばれていたそうです。それで屋号として用いる際、よく知られていた呼び名である「ツナヤ」を表すのに、山の形にカタカナで「ツ」と書いたそうなんです。このマークがそのまま当社のシンボルマークになったため「吉永鰹節店」なのに「ヤマツ」なのです。
 「吉永鰹節店」を以前から知っていた方も、そうでなかった方も「ヤマツ」の「吉永鰹節店」を是非ともご贔屓に~。

商品開発に取り組む

 私は3代目ということで、幼少のころより家業の鰹節づくりを見てきました。現在でもそうですが鰹節の製造過程には直火を使用するので、工場の中は熱気でいっぱいになります。それに輪をかけて、夏は特にただでさえ気温が高いので工場内の気温はますます上昇します。そのため製造している人たちは、汗だくになりますが、おいしい鰹節を作るため暑さに負けず頑張っております。
 そして私は現在に至るまでには、一度は県外に出たり他業種へ就職したこともあったのですが、家業を継ぐことにしました。幼少より見たり手伝ってきたことで、鰹節づくりの楽しさというものが心のどこかにあったんだろうなと思います。そして現在では、お客様に喜んでもらえるような商品開発をしたいと思い、試行錯誤しております。試作品が出来たときは、工場内で働く人たちや友達に試食してもらい、忌憚のない意見をもらっては、販売につなげております。周辺から「これは売れる!」という沢山のお墨付きをもらった製品でも、意気揚々と発売したが正直あまり売れず、もうすぐ廃盤となる製品もあったりします。
 それは高知駅の売店のみで販売されている「よさこい節」という製品です。味は最高に美味しいのですが「おまけ」がイマイチだったのか(笑)…。「おまけ」はいったい何だったのかと言いますと!ヒントは、高知の「よさこい祭り」で有名なアレです。
 もうすぐ廃盤となろうとしているこのレアな商品の実物をどうしても見たいという方は、高知駅の売店で2008年2月下旬まで販売されておりますので、是非さがしてみてください。

鰹節の旨みを再発見

 鰹節からとれるダシは、旨みがたっぷり含まれています。甘い辛い酸っぱい苦いという味覚の他に「旨み」というものを小学生に教育しているところがあって、TVで放送されていました。児童たちは鰹節からとれるダシ汁を試飲し「旨み」というものを発見して「とてもおいしい!」と喜んでいました。近年は主婦の皆さんも多忙な日常を送っているため、鰹節からダシをとるという家庭が減少しているそうです。ご存知だとは思いますが、やっぱり取り立てのダシは味も香りもよく格別ですので、ダシをとって調理に使ってみてください。ビタミンB1も含まれており、その効用としてストレス防止などが上げられます。忙しいときほど、ダシをとってゆっくりと「旨み」というものを味わってみてください。どこかしらホッと一息して「旨み」を再発見できるのではないかと思います。

こじゃんとうまいにきまっちゅう!!

こじゃんとうまいにきまっちゅう!!

 「はらんぼ」というとても人気のある商品があります。これは土佐の珍味ではありますが、あまり見かけないのではないでしょうか!
「はらんぼ」とは、鰹の「はらみ」のことで、かつおの腹の部分です。いわゆるトロと同じ部分のことです当然1匹の鰹から1枚しかとれない貴重な逸品です。開封後そのままがぶり!と食べられて手軽でおいしいです。また温めたり火であぶってもと更においしくなります。袋を開けると魚のゼラチン質が冷えてゼリー状になって付いているものもありますが、コラーゲンですので、お肌がぷりぷりになるかも~!是非ご賞味ください。

冬期限定!天日干し釣りうるめ

冬期限定!天日干し釣りうるめ

 当店では、冬期限定天日干し釣りうるめを販売しております。3日間干す柔らかいタイプと硬干しタイプとあります。
 天日に干すことで味が益々よくなります。天日に干すまでは、一匹一匹を手作業でおこなっています。南国高知と言えども寒い冬の時期の手作業は大変ですがどの工程も手抜きができません。干しうるめは、焼いて食べますが、内臓の部分がなんともい得ない苦味があり、身の味をより一層ひき立ててくれます。もちろんご飯との相性はバッチリです。冬期限定のため当店のちょっとした裏メニュー的な「天日干し釣りうるめ」を一度、お取り寄せにいかがでしょうか。

勝男武士で勝つ!

勝男武士で勝つ!

 当店は最初は硬い鰹節ばかりをつくっていましたが、需要の減少傾向もあり、生節の製造もおこなうようになりました。生節は意外と食べ方が分からないという方もいるのでご説明しますと、削り節用の硬い節とちがって、それようの鰹より油ののった鰹を使用しています。もちろん他の食材と一緒に調理してもよいですが生節は直ぐにそのまま食べられるよう、味付けされており、削るための刃物がなくてもそのままかじりついてパクパクと食べられます。酒の肴としてもピッタリですが、サラダなどに混ぜてもおいしく頂けます。
 当店の生節の「勝男武士(かつお節)」というネーミングはの由来は、昔、かつお節は保存がきき、煮炊きしないで食べられ、その上栄養があるので戦国時代の武士が先陣食として携帯したものだそうす。
 江戸時代に書かれた兵法書には腰兵糧の秘訣として「食事は大食悪し、餅四つ五つ持参するが善し、鰹節も持参あるべし、此の外のものは無用なり」と書かれたものもあります。このように鰹節は戦場で食糧の補給を絶たれた武士たちの命を幾度となくつないできたのでしょう。またそればかりでなくその呼び名の語呂が“勝男武士”に通じることから戦国武士たちに喜ばれました。
決して、ダジャレではないということが分かっていただけたと思います

勝負におすすめ!!

勝負におすすめ!!

 当店の鰹節は安心・安全な自然食で、申し分のない栄養価があります。子供から大人までどんどん食べていただきたいでものです。
 学生にとってはこれから受験シーズン!はたまたスポーツ選手にとっても大事な試合前など、「勝男武士」を食べて、それぞれの「ここ一番」に勝っていただきたいものです。贈り物としても縁起を担いでいますので喜ばれるのではないかと思います。

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